間違いがちな美容知識 クレンジング編
こんにちは。パーソナルスタイリストRieです。30代~40代の個人のお客様を対象にファッション・メイク・美容まで、トータルアドバイスを行っています。
秋冬は空気が乾燥する季節。正しい知識で、お肌を乾燥から守る準備をしましょう。
本日はクレンジング編。クレンジングで落とすものは、洗顔で落ちにくいメイクアップ化粧品です。
クレンジングのやりがちな間違いはどれ?
残念ながら、全部間違いです。
ついやりがちですが、ダメージを受けるのは自分のお肌。正しい知識で安全にクレンジングをしましょう。
1.クレンジング剤は肌に悪いから、負担がかからないように少なめにする→NG
クレンジング剤には、界面活性剤がたくさん含まれていたりと肌への負担が大きい印象があります。だからといって量を減らしてしまうと肌をこすることになり、摩擦で肌を傷め余計にダメージがかかります。
そもそも界面活性剤とは、水と油のように混じりあわない物の境界線をなくし、交わせる作用があるもの。悪者と思われがちなのは、保湿成分まで流してしまうこともあり、肌が乾燥してしまうからです。そのものが悪いという訳ではなく、使いすぎはお肌を痛めてしまうので、注意が必要ということなのです。
負担を減らして安全にクレンジングを行うには、自分のメイクの濃さに合わせたクレンジング剤を選ぶことが重要なのです!
<クレンジングの種類>
クレンジングは、主に油性成分で汚れを落とします。メイクした顔に油性成分を塗ればメイクは浮いて落とせます。界面活性剤が入っているので、浮いた汚れを水で洗い流すことができます。オイルフリーで界面活性剤自体が、汚れを落とすタイプもあります。
ここでは目安として、界面活性剤が多く含まれる順に並べています。
オイルクレンジング 洗浄:強
主成分のオイルに界面活性剤を混ぜてあり、水で流す時に乳化します。ウォータープルーフの日焼け止めや油性のファンデーションはしっかりオイルタイプを使った方がよい。弱いタイプを使っても落ちなければ意味がないので、しっかり落として保湿ケアはしっかりしましょう。
油系ジェル 洗浄力:普通~強
油性のジェルはオイルをジェルにしたものなので、クレンジング力が高い。肌になじませると乳化するものも多い。
ローションタイプ 洗浄力:弱~中(摩擦)
界面活性剤・アルコール・保湿剤が主成分。しみこんでいるシートタイプや、コットンでつけるタイプなど形状は色々ありますが、ふき取ってメイクを落とすタイプなので摩擦による肌ダメージに注意が必要。外出時は便利なので、上手に使って!
水系ジェル 洗浄力:弱
水溶性のジェルで洗浄力は弱いが、さっぱりとした使い心地を好む人も。油性成分が少ないので界面活性剤は割と多く含まれる。オイルフリーな物も多いのでマツエクを使っている人も使える。
クリームタイプ 洗浄力:普通
乳化した白いクリーム状のもの。リキッドファンデーションくらいまではこれでOK。水と混ざると油と水が逆転してベタベタする物も。マスカラやアイラインだけはウォータープルーフという人は、部分落としクレンジングとダブル使いするのがおすすめです。
ミルクタイプ 洗浄力:弱
乳液のような質感で、クリームタイプよりさっぱりしている。落とせる目安はBBクリームくらい。
2.きちんと落としたいから力を入れて擦る→NG
頭ではわかっていても、ついついやってしまいがち。こすると肌の摩擦から色素沈着が起こることも。適量のクレンジング剤を顔全体に伸ばし手のひら全体でやさしくすべらせましょう。オイルタイプは乳化してサラサラと、クリームタイプなら逆にちょっとベタベタしてくるのが落ちている合図です。
3.ナチュラルメイクの日はクレンジングは必要ない→NG
ナチュラルメイクと思っていても、基本的にファンデーションやアイシャドウには油分が含まれます。洗顔料では油分を十分に落とすことができないので、クレンジングはやはり必要になります。メイクを落とさずに寝てしまうと、色素沈着してしみやくすみの原因にもなりかねませんよ。
4.今日は日焼け止めだけだから洗顔だけで良い →NG
日焼け止めも洗顔料では十分に落ちないものが多いです。日焼け止めが残ったままだと、肌が乾燥しやすく肌荒れの原因に。化粧水なども十分に吸収することができないので、クレンジングは必要です。
メイクの濃さに合わせて自分に合ったクレンジングを選び、擦らず優しく汚れを落としましょう。
あまり濃いメイクをしないのに、強いクレンジング使うのは乾燥しやすくなるのであまりおすすめできませんし、ウォータープルーフのマスカラを力わざで落とすのも危険です。
私は普段リキッドファンデーションですが、アイメイクはウォータープルーフなのでクリームタイプとポイントメイク落としを併用しています。
みなさんも愛用コスメに合ったクレンジング剤を選んで、正しく使って下さいね。
では。
Rie